初競りは1箱10万円 大分・ベリーツ ブランドイチゴ競争に名乗り – ニフティニュース

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 大分県が8年かけて開発したオリジナル品種のイチゴ「ベリーツ」が、今シーズンから本格的に市場デビューした。11月30日の初競りで、最高額1箱(12粒入り)10万円で落札されるなど上々の滑り出し。しかし、今年の販売はまだ県内中心だ。県ブランドとして今後、いかに知名度を向上させられるか。全国や海外への展開を目指し、「ベリーツ」の真価が問われる。【尾形有菜】

 「10万円!」。威勢のいい掛け声とともに、値段が競り上がっていった。大分市豊海4の市公設地方卸売市場であった初競り。1キロ当たり平均2862円で取引される盛況を見せ、市場関係者は胸をなで下ろした。

 「スイーツのようなイチゴ(ストロベリー)」。そんな意味を込めて名付けられた「ベリーツ」は、糖度が高く、粒が大きくて色づきが良いのが特徴だ。九州各県ではイチゴのブランド品種の開発競争が激化している。県はこれまで、佐賀県が開発した「さがほのか」を熊本県とも協力し、生産を拡大して販売を促進してきた。しかし、佐賀、熊本両県が新ブランドの開発に着手。後れを取るまいと、大分県でも2010年3月から独自ブランドの開発を始めた。

8年かけて品種改良

 県農林水産研究指導センター果菜類チームは、09年に開発した試験的な品種「大分中間母本」を中心に改良を進めた。大分中間母本は、長期にわたって収穫が見込める「さがほのか」と、粒が大きめの「とちおとめ」(栃木県)を掛け合わせたもの。糖度が高く味はよいが、形が悪いことが多く、品質もばらつきがあるなど、市場出荷にそぐわないとされていた。

 甘み、香り、色付きなど「いいとこ取り」をするため、11品種2318株の中から交配品種と株を厳選。「病害に強い」「収穫量が多い」ことなども目指して4年かけて数株に絞り込み、5年目から栽培試験を開始した。しかし、思うように「優れた特徴」を残せないことも多く、試行錯誤。最終的に大分中間母本に、冬場の需要期の収穫が多い「かおり野」(三重県)を掛け合わせて昨年、完成させた。

 試験販売した昨年は、19の生産者が約1ヘクタールで栽培し、約30トンを出荷。1キロあたり、さがほのかより500円ほど高い1723円で販売された。今年は生産を増やすため、栽培面積を約7ヘクタールに増やして約160の生産者が栽培。約230トンの出荷を見込んでいる。

 収穫時期は11月下旬から7月にかけて。特にクリスマスやバレンタインなどイチゴが高値で取引される12月から2月の時期に収量が多いとされ、市場関係者の期待は高い。県は今後、ポスターを配布するなどPR活動を活発化させる方針だ。

 生産者の一人で、JAおおいた・由布苺同志会の田中広幸会長(60)は「高値で取引してもらい、生産者も期待している。力いっぱい頑張るので、県産イチゴに愛着をもってほしい」と意気込んでいる。

九州各県の独自品種のイチゴ

【福岡】あまおう

【佐賀】さがほのか

    いちごさん(今年から出荷)

【長崎】独自品種の育成に着手中

【大分】ベリーツ(昨年に試験出荷)

【熊本】ゆうべに

【宮崎】こいはるか

【鹿児島】鹿児島6号(今年から出荷)




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