【ボストンから一言(23)】米国で大契約を実らせた日本の鍋料理 – 産経ニュース

Home » 2071津久見市 » 【ボストンから一言(23)】米国で大契約を実らせた日本の鍋料理 – 産経ニュース
2071津久見市 コメントはまだありません



 もの心がついてからの人生を振り返ってみると、したいと思ったことはできたし、70代半ばにならんとする今も仕事を通して人との付き合いも多く後悔することもそうない。ただ、あえていえば「惜しかった…」と悔いることが1つある。

 米ボストンから北に車で50分ほどのところにある風光明媚(めいび)な海辺の町、人口約7000人のロックポートに住んでいたときのことだった。

■魚屋からの相談

 ある日、魚屋の店主のスティーブがわが家を訪ねてきて、「自分は、この町の人間ではないから、どこかおいしいシーフードのレストランを教えてくれないか」と聞いてきた。

 「家族で食事をするの」と質問すると、「違うよ。僕の一生がかかっている人たちをもてなすんだよ」と真剣な面持ちだ。

 私が「あなたの将来を決める人が、こんな田舎町に住んでいるの」と聞き返すと、スティーブは「テキサスにある自然食品を扱う米国の大会社、『Whole Foods(ホール・フーズ)』を知っているだろう」と問いかけてくる。

 知っていて当然という雰囲気で聞かれたが、私は素直に「知らない」と答えた。

 するとスティーブは、マサチューセッツ州で自然食品を広め有名になった小売店「Bread and Circus(ブレッド・アンド・サーカス=1975年設立)」の買収を足掛かりに、この大会社が東海岸一帯に進出を図っていることを興奮しながら説明し始めた。

 今でこそ、オーガニック食品は一般のスーパーでも目にするが、マサチューセッツ州で1990年代初めにオーガニック食品のみを扱っていたのは、ほとんどなかった。

 「買収で東海岸に事業を拡大」といわれても、無知な私は、世の中の流れも、そこに動く巨額の資金も頭になく、ただポカンと聞くだけだった。

続きを読む




こんな記事もよく読まれています



LEAVE A COMMENT