こども園襲撃 男に懲役9年求刑 検察側「責任は重大」 – 大分合同新聞

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 宇佐市の四日市こども園で昨年3月、男が侵入して児童ら4人にけがを負わせた事件で、傷害や建造物侵入などの罪に問われた同市四日市、無職射場(いば)健太被告(34)の論告求刑公判が27日、大分地裁中津支部(沢井真一裁判長)であった。検察側は「刑事責任は重大。落ち度のない児童や職員を傷つけた。反省も見られない」として懲役9年を求刑し、結審した。判決は来年1月22日。
 今年3月から計6回の公判を経て審理を終えた。検察側によると、被告は小中学校時代のいじめ加害者への復讐(ふくしゅう)心や、車の走行音に不満を募らせたことなどが動機になったとされる。発達障害の一種アスペルガー症候群と診断され、責任能力の程度が焦点となった。
 論告で検察側は「違法性を認識しており、完全責任能力があった」と指摘。発達障害は「動機の形成に影響があったとしても小さい」とし、事件を実行する際の判断や行動に影響しなかったと説明した。
 弁護側は「心神耗弱の状態だった。動機と園への侵入は結び付かず、客観的に不可解。行動目的も一貫性がなく支離滅裂」と主張。障害のケアを受けられるよう執行猶予付きの判決を求めた。
 車を狙ったとされる強盗未遂罪の成立についても争点となり、検察側は「被告の供述は信用性が乏しい」、弁護側は「強盗目的の裏付けには合理的な疑いがある」とそれぞれ述べた。 
 論告によると、被告は昨年3月31日午後3時20分ごろ、ヘルメットで顔を隠してこども園に侵入。男子児童1人と女性職員3人を竹刀やナイフで襲い、7~14日間のけがを負わせた。園を出た後、停車中の乗用車を奪おうとし、近くの民家にも侵入した―などとされる。

被害者「今も苦しみの中」
 「この事件に関わった全ての人が、言いようのない苦しみの真っただ中にいる」―。事件で負傷したこども園の女性職員3人が公判で意見陳述し、今も癒えない恐怖などを吐露した。
 ナイフで手を負傷した40代の職員は、いじめを受けて引きこもっていたという被告の境遇について「いかなる理由を挙げ連ねようとも、他人を傷つけるに値するとは思えない」と指摘。反省を示さない態度に憤り、厳罰を求めた。
 被告は幼少期、同園に通っていた。70代の職員は「年長の時に誰にでも笑顔で声を掛けていた。侵入者が射場君と知って信じられなかった」。竹刀で襲われた別の職員は「子どもたちの笑顔を恐怖の涙に変えた被告を、絶対に許すことはできない」と語った。
 職員はマスコミの報道姿勢に関し「身に覚えのないことを報じられて傷ついた」と非難した。
 被告は終始うつむき、目を合わせることはなかった。




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