「きのこ博士」の生涯、1冊に…森喜作の長男が自費出版 – 読売新聞

Home » 044大分県 » 「きのこ博士」の生涯、1冊に…森喜作の長男が自費出版 – 読売新聞
044大分県 コメントはまだありません



 シイタケの人工栽培法を確立し、「きのこ博士」として知られた森産業(桐生市)の創業者森喜作(1908~77年)の生涯を、長男で同社相談役の森喜美男さん(83)がまとめ、自費出版した。歴史に残る業績ばかりでなく、家族とのかかわりなどにも触れ、喜作の人間像がより豊かに描かれている。

 森さんは今年が喜作の生誕110年になることから、今夏3か月で「われ農夫の祈りに開眼す―森喜作一代記―」を書き上げた。

 喜作は県内有数の資産家の次男として桐生に生まれ、京大農学部に進学。現地調査で訪れた大分県の山村で「シイタケが育たなければ村を出るしかない」と原木を拝む貧しい農民に遭遇した。借金をして原木を買い、運悪く失敗すれば一家離散になる状況に心を痛めた。

 それから喜作は確実にシイタケを栽培収穫する方法の研究に没頭した。「無鉄砲な道楽」をやめさせようと森家から資金封鎖されたが、八百屋、かき氷屋などをしてしのぎ、約8年後に「菌種駒の製造法」についての技術を完成させた。

 この苦心談は1961年に小学校の国語の教科書にも掲載され、日本を「きのこ生産量世界一」に押し上げる原動力にもなった。

 森さんが書き上げた一代記は、勝負事が好きではない喜作が、家族らがマージャンで楽しんでいるときに突然帰宅し、怒ってマージャンパイをくみ取り式トイレに捨ててしまったエピソードなど、喜作の意外な一面も盛り込んだ。

 森さんは「聖人君子のように思われているが、珍プレーもある。父の実像を知ってもらいたい」と話している。

 森家の系譜、喜作の業績の年表、教科書に載った「しいたけのさいばい」も掲載している。A5判、120ページ。希望者には送料負担のみで送ることも可能。問い合わせは同社(0277・22・8191)へ。




こんな記事もよく読まれています



LEAVE A COMMENT