社会人野球日本選手権 – 毎日新聞

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【NTT西日本-三菱日立パワーシステムズ】三菱日立パワーシステムズの先発・奥村=京セラドーム大阪で2018年11月6日、山崎一輝撮影



 第44回社会人野球日本選手権大会で、6日の第3試合でNTT西日本(近畿・大阪)との初戦に先発した三菱日立パワーシステムズ(関東・神奈川)のエース・奥村政稔(まさと)投手(26)は、社会人選手としてのプライドを胸に九回まで力投した。プロ入りの「ラストチャンス」と位置づけた先月のドラフト会議で、福岡ソフトバンクホークスから7位指名。この日チームは延長の末に敗れたが、悔しさをバネに少年時代から憧れた球団での活躍を誓った。

 <ホークスに入って将来は監督になる>。小学校の卒業文集で、こう誓った。出身は大分県中津市。県立中津商高では無安打無得点を達成しスカウトの注目を浴びたが、「やんちゃな性格」が災いして周囲と衝突し、マウンドで制球を乱すこともあった。進学した大学もやめて野球を諦めかけた頃、社会人野球の三菱重工長崎が手を差し伸べてくれた。

 不安定だった精神面を上司や先輩らの粘り強い指導で克服。最速154キロの剛腕は、プロのスカウトも一目置くほどに成長を遂げた。だが、2016年暮れにチームは突然休部。三菱日立パワーシステムズと統合された。仲間の多くが野球を諦めざるを得ない状況に頭が真っ白になったが、「自分を拾ってくれた長崎に恩返しを」と涙ながらに活躍を誓い、横浜に単身赴任した。

 社会人野球では先輩から「無償の努力」を教わった。対価のない鍛錬。そこにアマチュアの誇りを感じる。そして統合から2年目を迎えた今年、「一つのチームになった」と実感した。

 満を持して臨んだ社会人最後の大会。試合後は涙が止まらなかったが、それでも前を向いた。「こういう経験からしか、学べないことがある。今日という日を忘れずに、次のステージに行きます」【堀和彦、千脇康平】





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