マレガ文書を読み解く 臼杵で11月11日、市民講座 キリシタン禁制史の第一級史料 藩政策の実相解説 – 西日本新聞

Home » 2062臼杵市 » マレガ文書を読み解く 臼杵で11月11日、市民講座 キリシタン禁制史の第一級史料 藩政策の実相解説 – 西日本新聞
2062臼杵市 コメントはまだありません



 日本のキリシタン禁制史研究で第一級の史料とされる「マレガ文書」を解説する市民講座が11月11日、臼杵市の臼杵中央公民館で開かれる。国際共同研究「マレガプロジェクト」の最新成果を基に、臼杵藩のキリシタン禁制政策の実相を分かりやすく解説する。

 マレガ文書とは、日本で活動したイタリア人神父のマリオ・マレガ氏が収集した古文書史料群。同氏は戦前・戦後、大分などでカトリックの布教を行う一方、古事記をイタリア語訳するなど日本文化の研究にも取り組んだ。

 史料の大半は臼杵藩の宗教統制機関「宗門方(宗門奉行)」の文書といわれ、同氏はこれを基に「豊後切支丹史料(正・続)」を編さんした。同書は研究者の必読書とされてきたが、同氏が収集した原史料は長く行方不明だった。

 2011年、その史料がバチカン教皇庁の図書館に保存されていることが判明。約1万4千点もの史料を整理・解読する作業が、日本とバチカンの国際共同研究「マレガプロジェクト」として続いている。

 今回の講座は3部構成で、テーマと講師は次の通り。(1)キリシタン宣教とキリシタン教界の興廃~ザビエルから宣教師国外追放までの概史(五野井隆史・東京大名誉教授)(2)マレガ史料にみる臼杵藩のキリシタン禁制政策(佐藤晃洋・高田高校長)(3)臼杵藩の踏絵-2種類の方法を読み解く(太田尚宏・国文学研究資料館准教授)。

 臼杵市文化・文化財課の岡村一幸副主幹によると、元禄4(1691)年当時の臼杵藩領にはキリシタンの縁者や「ころび」と呼ばれた棄教者らが1万5千人もいたという。ほぼ肥後一国を領した熊本藩の9800人に比べても、その密度は突出している。

 「そんな臼杵の禁教政策は当時、他藩のモデルでもあり、統制はキリシタンにとどまらず一般民衆にも及んだ。それを知ることで当時の日本社会の縮図も見えてくる」と、岡村さんはプロジェクトの意義を語る。

 ◇11月11日(日)午後0時半から受け付け、午後1時開講。参加無料。4日までに臼杵市歴史資料館に電話かメールで申し込みが必要。電話=0972(62)2882。メールはrekishi@usuki.gr.jp

=2018/10/29付 西日本新聞朝刊=




こんな記事もよく読まれています



LEAVE A COMMENT