深層岩盤が風化か 国派遣の専門家指摘 大分の山崩れ – 日本経済新聞

Home » 044大分県 » 深層岩盤が風化か 国派遣の専門家指摘 大分の山崩れ – 日本経済新聞
044大分県 コメントはまだありません



 大分県中津市耶馬渓町金吉で発生した山崩れで、県や市は11日午後、土砂が流れ込んだ住宅の会社員、岩下義則さん(45)が見つかり、死亡が確認されたと発表した。残る女性5人の安否は依然不明で、県警や自衛隊などが捜索を続けた。国土交通省が派遣した専門家は「地下深くの岩盤が風化して崩壊したことが原因」との見解を示した。

山が崩落し民家が埋もれた現場で続けられる捜索活動(11日夜、大分県中津市)

山が崩落し民家が埋もれた現場で続けられる捜索活動(11日夜、大分県中津市)

 大分県などによると、自衛隊による捜索は重機5台を使い、夜を徹して24時間態勢で続けられるという。福岡市や熊本県からも応援の緊急消防援助隊などが駆けつけている。午後7時時点で3世帯計10人が公民館に避難している。

 上空からヘリコプターで現場を確認した国土交通省の桜井亘・深層崩壊対策研究官は「(現場の地中は)基礎となる岩盤に厚い土砂層が乗る構造。岩盤の風化で割れ目や亀裂が生じ、いつ崩れてもおかしくない強度になっていたのではないか」と分析した。土砂災害は雨がきっかけで起きることが多いが、今回は地盤がもろくなっていたため、雨とは無関係に崩落したという。

山崩れで民家が巻き込まれた現場で行われる救助活動(11日、大分県中津市)

山崩れで民家が巻き込まれた現場で行われる救助活動(11日、大分県中津市)

 九州大大学院の三谷泰浩教授によると、現場の岩盤は溶岩が急激に冷えて固まった「溶結凝灰岩」と安山岩で形成されている。溶結凝灰岩は花こう岩などに比べてもろい傾向にあり、それが崩壊したとみられるという。斜面のどの部分から崩れたのかは、今後の分析が必要とした。

 桜井氏は斜面中腹や上部に大きな岩の塊が残っており「今後、落石する可能性が高い」と指摘。雨が降ると地盤がさらに不安定になる可能性もあり、九大大学院の安福規之教授も「同じ地形、地質のところは警戒が必要だ」と呼び掛けた。



山が崩落し民家が巻き込まれた現場(11日、大分県中津市)

山が崩落し民家が巻き込まれた現場(11日、大分県中津市)

山が崩落し民家が埋もれた現場で続けられる捜索活動(11日夜、大分県中津市)=塩山賢撮影

山が崩落し民家が埋もれた現場で続けられる捜索活動(11日夜、大分県中津市)=塩山賢撮影

山崩れで民家が巻き込まれた現場で捜索活動をする大分県警の警察官ら(11日、大分県中津市)

山崩れで民家が巻き込まれた現場で捜索活動をする大分県警の警察官ら(11日、大分県中津市)

山崩れで民家が巻き込まれた現場で捜索活動をする自衛隊員ら(11日、大分県中津市)

山崩れで民家が巻き込まれた現場で捜索活動をする自衛隊員ら(11日、大分県中津市)


こんな記事もよく読まれています



LEAVE A COMMENT