大雨ないのになぜ 大量土砂、救助阻む – 毎日新聞

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土砂崩れに民家が巻き込まれた現場=大分県中津市耶馬渓町金吉で2018年4月11日午前8時21分、本社ヘリから



 静かな山間部の集落を突然、大量の土砂がのみ込んだ。大分県中津市耶馬渓(やばけい)町金吉(かなよし)で11日未明に起きた土砂崩れは幅約200メートルに及び、男女6人が不明となった。近く結婚を控えていた21歳の女性も巻き込まれたとみられる。「大雨が降ったわけでもないのになぜ」。地域には避難勧告も出され不安が漂う中、懸命の捜索が続けられた。【田畠広景、大漉実知朗、楢原義則】

 「友達が行方不明」「LINEもつながりません」「どうか早く助けてください」。土砂崩れで不明となっている江渕優(ゆう)さん(21)の高校時代からの友人、佐藤真美さんは11日午前からツイッターに書き込みを重ねた。

 佐藤さんによると、江渕さんは5月に結婚予定で妊娠もしており、心配した友人らが無料通信アプリ「LINE(ライン)」などでメッセージを送り続けている。

 「優ちゃん生きてる?ねえ!!」「息できるか?」「近くに居ます」「いま救助はじまってるよ」「重機きたよ!」。懸命に呼び掛けるが「既読」がつかない。優さんの親族の男性などによると、江渕さん一家は優さんと父親、母めぐみさん(52)、祖母の橋本アヤ子さん(86)の4人暮らし。父親はたまたま実家に帰っていたといい、他の3人の行方が分かっていない。男性は「優ちゃんは小さいときからばあちゃん思いの子。社会人になる時も、目の不自由なばあちゃんのために自宅から通勤できる会社に就職してばあちゃんの面倒を見ていたのに」と無事を祈った。

 消防団として救出作業に参加した同市職員の広次健一さん(47)は、不明者の岩下義則さん(45)と同じ小中学校に通っており、数日前に顔を合わせたばかり。「相当な高さの土で埋まっており作業は難航しそう」とショックを受けていた。

 地元の土木業者で現場の土砂撤去に当たっている男性(41)は「地元住民から連絡があり作業している。現場はわき水が出ていて、それが要因かもしれない」と話した。

 近くの農業、松原良夫さん(68)は10日昼過ぎ、自宅近くにある農業倉庫へ農具を取りに行き、現場付近でこぶし大の石が落ちているのに気づいたという。「行方不明の人たちは顔見知りなのでとても心配だ」と不安そうな表情を浮かべた。





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