「車いすマラソン」開催地なのに低床バス普及低迷 – 毎日新聞

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大分バスが使っているノンステップバス=大分市横尾で、池内敬芳撮影



 車椅子の障がい者や高齢者でも乗り降りしやすい低床バス(ノンステップやワンステップ)の普及が大分県内は全国と比べて遅れ、導入率の全国順位は40位台で低迷を続けている。世界的な「大分国際車いすマラソン大会」が毎年開催される土地柄だが、生活密着の公共交通ではバリアフリーの先進地と言い難い状況だ。県はバス会社への補助制度をアピールするが、「抜本的改革は簡単ではない」とも。今秋は全国障害者芸術・文化祭がある。関係者からは「今変わらなければ、いつ変わる」との声も上がる。【池内敬芳】

 国土交通省は、ドア付近に段差がないノンステップや1段のワンステップをバリアフリーの基準に適合した低床バスとして普及を計画。特にノンステップの導入率を2020年度までに70%にするとの目標を掲げ、都道府県別の導入状況を毎年調べて公表している。17年3月末調査によると、全国平均はノンステップが53.3%、ワンステップも含む適合車両は63.7%。これに対し、県内はノンステップ16.3%、適合バス29.5%で、全国順位はいずれも下から3番目の45位と振るわない。

 順位が40位台なのは17年だけでなく、国交省が全国順位をつけて導入率を発表し始めた11年以来継続している。ノンステップは11年42位。その後、横ばいか悪化が続き、16年は46位にまで落ちていた。適合バスも11年以来ずっと40位台だ。

県議会でも質問 3月の県議会でも県の対応について戸高賢史県議(公明)が質問。県の担当部長は、バス会社が適合バスを導入する場合に県は国と折半して1500万円を上限に補助し、過去10年で36台の実績があると説明したが、「バス会社の経営が厳しく、(車両の)更新を先延ばしにせざるを得ない状況がある」とも述べた。

 県内最大手の大分バス(大分市)のノンステップは17年で8.3%。同社は「ドア付近に1段あるが、車両内部の段差が少ないワンステップの導入に力を入れてきた」というが、ワンステップも含めた適合バスでも42.0%。全国平均には遠い。

 NPO自立支援センターおおいた(別府市)の後藤秀和理事長は「大分国体があった10年前、バスのバリアフリー化を求めて活動したが、あまり変わっていない」と指摘。今年は障害者芸術・文化祭、来年はラグビーワールドカップなど、県内で大きなイベントが開かれることに触れ「今変わらなければいつ変わる、という気がする。普及を働きかけたい」と強調している。





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